セカイを眺めてみたら

アメリカ・サンフランシスコで国際学修士〜社会人デビュー

International Studies(国際学)って何なの?

せっかくブログ開設したのに、11月で止まったまま、4ヶ月も経ってしまいました。

この4ヶ月、恐ろしく早かった…。

 

書きたいなと思うことは、ちらちらあったのだけれど、いざまとめようとすると何か違うような気がして、書けなくて、期末ペーパーがあって、冬休みもあっという間に過ぎて、春学期が始まって、気づけば春学期も中盤…。ああ大変、16ヶ月の短いプログラム、あと8週で授業のある日々もおしまいです。早い、早すぎる。

 

この春休みは、夏季インターンシップの応募と修士論文の計画立てで終わりそうです。

(本当は、キューバにでも行って社会主義国家の空気を感じて来たかったのだけれど。)

 

 

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(そんな春休みのキャンパス〜芝生に座って書いてます。)

 

さてさて、これまでの私が何を学んできたのか、せっかくなのでここで少し書いてみたいと思います。

 

前学期に取っていた授業は3時間〜4時間ほどのクラス3つ。

・Human Rights and International Law (国際法と人権)

・History and Politics of Global Isuues (国際的な諸問題の政治と歴史)

・International Studies Theory and Perspectives (国際学 理論と視点)

わお、漢字に訳して書くと、やたら難しそうに見える!不思議とやる気が失せる(笑)

 

7ヶ月たって、やーっとInternational Studiesって専攻がなんなのかわかってきました。

(※でも、あくまで、University of San Franciscoのことしか私は知らないので、そこはご承知ください。)

 

多分International studies(国際学)は、グローバル化ってなんぞや?ってことをやってるとおもうんです。この世の中にはたくさん問題があるんだけど、それほぼ全てがグローバル化によるものと言って間違いはなくて、じゃあ何が問題?どうして?何が起こっているの?どうやって解決するべきかな?グローバル化ってダメなの?グローバル化って西洋の押し付けなの?植民地化なの?ってところをみんなで議論するわけです。

 

International Relation(国際関係学)とは、たしかにちょっと違うんですね。

 

何が違うって、どこの国がこんな力を持っていて、この国がこうで・・・といった力関係の構図を学ぶことにはあまり重点を置いていないイメージ。もちろん、個人の研究やレポートとしてそういうのを見て分析していくのは大切なんだけど、そういう構図を授業ではあまり触れない。

 

具体的にどんなことを授業で取り扱ったか、すこし書くと・・・

 

【Human Rights and International Law】

国際人権法について、国連の組織についてざっと学ぶ。

国際刑事法、裁判などについて学ぶ。NGOの役目について話し合う。

そして、具体的な問題を取り上げて考える。ジャンルとしては、虐殺、女性のエンパワーメント、拷問、死刑、難民問題、国防か人権か、移民、Truth Commission(国連真実和解委員会) とは何、問題点は・・・などなど。 さらにその細かい事例を1授業で少なくて3ケースは確認していきました。盛りだくさんすぎて、ひとつひとつの事例もほとんど「聞いたことあるわ〜』程度だったのでスーパー大変だったクラス。

 

【History and Politics of Global Isuues】

アダムスミスにはじまり、有名どころで、マルクス、レーニン、ミッシェル・フーコー、ウォールシュタイン、アガンベン、グラムシー・・・といろんな有名だったり重要な学者さんたちの論文と主張を読み解き、かつ実際の問題と結びつけて、議論するというクラス。まず、留学初心者のわたしは一発でノックアウトです。意味わかんない、何言ってんのこの人たち・・・状態です。アメリカ人でもアダムスミスなんて難しすぎて大変だと言っているのですから、まあ仕方ないかなとおもいつつ、Google先生に助けてもらい何とか理解しようと戦いました。教授もわたしだって読み直して読み直して、だんだん理解を深めていくと言っていたので、わたしもこれからです。

 

【International Studies Theory and Perspectives】

これは比較的ゆるめで、いろんな問題あるね、いろんな考え方あるねと、話し合うクラスでした。でもとっても幅広くて、国際経済、移民、都市化、スラム街、貧困などなど。面白かったのは、今は国家という枠組みで190以上の国が集まってできている世界だけど、そのうち国家という枠組みは無くなって、地域単位で物事決めていくようになるんじゃない?っていう議論をしているKenichi Omaeの"The End of The Nation State"。地域国家論という邦題になって日本語版もあります。単純に、国なくなるっておもしろいな〜っておもっただけなんですけどね。でも基本的にこのクラスは経済のことに触れるのが多かったなあ。

 

で、それぞれレポートを中間期末2回ずつと合計5〜6回プレゼンがあったり、毎週読んだ課題のレスポンスペーパーがあったりという感じでした。

 

期末で書いたレポートは・・・

・シリア難民の就労環境と受け入れ国のサポート体制

・国際自由貿易協定は地域の就労環境に影響を与えたのか(コロンビアとメキシコを例に)

・アガンベンの思想と日本の安全保障法案について (State of Exception 国家緊急状態)

 

せっかく調べて書いたので、時間あったらどんなこと書いたのかとか、ここにかけたらいいなあ。もし興味ある方、または関連ある方、これ見てましたら声かけていただけたら嬉しいです!

 

冬休み終わって、変わったことがたくさんあったので、冬休みしたこととか春学期のこととかまた書きます。きっと。

 

読んでくださってありがとうございました。

yu