セカイを眺めてみたら

アメリカ・サンフランシスコで国際学修士〜社会人デビュー

仮装マラソン Bay to Breakers に参加した話

Bay to Breakers 仮装マラソンとしてサンフランシスコでとても有名なイベントのひとつである。昨年は、大学院の期末試験の時期と重なり学校で友達とオールした日だったのを覚えている。つまり、今回が初参加だ。

Bay to Breakersとは?

・1912年から続く伝統のレース、今年で106回目
・距離は7.46 miles (12km)
・毎年5月の第3日曜日 8:00am-12:30pm
・コスプレのランナーが多い
・お酒は禁止(だけど、水筒に入れて飲んでる人多数)
・これまでに3万人以上が正式なランナーとして参加(正式じゃない人はもっと多い)

 ちなみに、サンフランシスコの無料or格安で楽しめるイベントを紹介するウェブサイト「Fun Cheap SF」には、裸とトルティーヤをレース中に投げることは規則違反とは書かれていないとして、合法であるとの記述がある。トルティーヤはよくわからないが、毎度のことながら、すっぽんぽんおじさんは今回も少なくとも5名目撃。

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ワイングラス風のタンブラー。ピクニックにはもってこいなんだとか。


初参加の衣装はフラミンゴ

今回はパブリックスピーキングクラブで知り合った友達のチームに参加させてもらい、11羽のフラミンゴの中の1羽に。

わたしが注文した9ドルのフラミンゴ帽子と、友達のお手製ピンクチュチュ+ふわふわモールを身にまとい、合計24ドルで収まった。

 

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集合は朝7時半にバーで

また、レースのスタートは8時ということでスタート近辺のバーで朝7時半に集合。コスプレをした他の参加者もまじり、朝からビールにカクテル、テキーラショット。日曜の朝なので、ほかのカフェ等は空いておらず、バーが朝ご飯メニューを提供していた。

 

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まじめに走るランナーらを横目にCheers!


結局7時半といっても自分含め遅刻するので、スタートは8時半か9時頃。外に出たかと思えば、ドッヂボール選手のコスプレをしたグループがフラミンゴに向かってドッヂボールの試合を挑んでくる。もちろん、ほろ酔いの大人は(いや酔っていなくても)100%で応戦。

 

結局スタート地点からはスタートせず、コースの途中から入った。そして、走らない。

 

いろんなコスプレがあるなあと、感心しながら眺める。しかし、沿道からは自分らが眺められている。中にはしっかりゼッケンをつけて走る参加者らもいるが、このスタート時間を大幅にずらした時間はただの仮装パレードである。

 

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ハチャメチャだけど、わきまえる

以上の写真のように、とっても賑やかなイベントであるが皆ルールは守る。ドッヂボール選手たちとコース内で第2戦目を行っていると、さすがに警備が近づいてきたときは、怒られるのかと思ったのだが、なんと警備員が参戦し、ボールを投げ始めた。「いやいや、さすがサンフランシスコ。ハチャメチャやな。」と思ったのだが、「さすがサンフランシスコ」はその後だった。よーく見ていると、警備員の一投を最後に、試合が終了したのだ。つまり、警備員は何も言わずとも、みんな空気を読んで路上での試合を自粛したというわけ。以前も、路上Pillow battle (まくら投げ)に参戦したときに、気がついたことは、相手にまくらを投げるまで絶対に攻撃してこないということだった。そう、サンフランシスコの大人たちはめちゃくちゃに見えて、モラルを守るのである。

f:id:yutaaanz:20170605025539j:plainドッヂボールの一幕

 

f:id:yutaaanz:20170605022246j:plain 紙皿で出来ている!クリエイティブ大賞!

 

f:id:yutaaanz:20170605022127j:plainパックマン!映りきっていないけど、複数のゴーストが追いかけている

道路沿いのおうちではパーティ

また、道路沿いの家々ではパーティをしているところもおおく、バルコニーや屋根にたくさんの仮装peopleが溢れているのを見た。実際に私たちも、仲間の友達の家に上がりこんだ。誰もが入れるわけではないが、お祭りごとで家を多くの人に解放するのは、私が小学生時代を過ごした北海道江差町の姥神大神宮渡御祭(これは北海道最古の神社の祭りとして有名)を思い出させた。

 

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結局私たちはゴールまで走る(歩く)ことなく、途中のゴールデンゲートパーク手前の公園で終了し、芝生で昼寝をして解散になった。日焼け止めの塗り残しで、背中が一部真っ黒になったのもまあ、良い思い出。

 

日本では、ハロウィンのコスプレに対し、「欧米文化を日本でもてはやすな」だとか「騒がしい」との理由で批判的な意見もあるそうだが、このようなイベントは大人が最高にクリエイティビティを発揮できる、そして養える、またとないチャンスではないだろうか。また、このように大人が子供のようにおもいっきりはしゃげる場があるのは、社会人たちの心のバランスを保つのにも大きく貢献しているように思える。なにより、大人が新しい友だちをつくったり、既存の友だちとさらに親しくなれる機会でもあるのでは? ということで、わたしは日本にもこのような文化がどんどん増えたらいいのに…と願っている。

 

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f:id:yutaaanz:20170605022644j:plainチームフラミンゴ!